屋根のおはなし~スレート屋根編~
どんな建物にも必ずあるのが「屋根」。
屋根は風雨や紫外線などから家を守り、住む人の暮らしの安全を守ります。
今回は、多くの戸建て住宅の屋根によくみられるスレート屋根について。
日本の戸建て住宅に最も多く普及しているスレート屋根のメリットとは…
スレート屋根とは
町を歩いていたら必ず見かける、薄い板を並べたような形状をしているのがスレート屋根。
スレート屋根には以下の種類があります。
●天然スレート
粘板岩を薄い板状に加工した屋根材で、防水性や防火性に優れています。
高級感や重厚感のある雰囲気に仕上げることができますが、天然スレートを加工するには高度な技術が必要なため費用が高額なのがデメリット。
最近の住宅の屋根で見かけることはほとんどなくなりました。
●化粧スレート
セメントに繊維素材を混ぜて、薄い板状に加工した屋根材です。
化粧スレートには様々なメリットがあり、私たちが普段目にするスレート屋根は、ほとんどがこの化粧スレートを使ったものであると言えるでしょう。
化粧スレート屋根のメリット
化粧スレート屋根のメリットは大きく分けると3つあります。
●低価格
最大のメリットは価格が安いこと。
使用する材料がスレート材以外にほとんどないため、低価格で施工することができます。
なるべくコストを抑えた家づくりを希望する方におすすめ。
●優れた耐震性
化粧スレート屋根の厚さは約5㎜と超軽量。
建物にかかる負荷を少なくすることができるので、地震の揺れに強い家を作ることができます。
●施工取扱い業者が多い
化粧スレート屋根は施工を取り扱っている業者がとても多いので、依頼しやすいことがメリット。
新築時だけではなく、メンテナンスや修繕の際にも、信頼できる施工業者が近くにあると便利で安心ですね。
化粧スレート屋根のデメリット
一方で、化粧スレート屋根にはこんなデメリットもあります。
●塗装メンテナンスが必要
屋根材に防水機能がないため、防水性に優れた塗装をすることが多いのですが、風雨や紫外線などの外的要因によって少しずつ剥げて劣化するのがデメリット。
放置しておくと、屋根内部の腐食の原因となるので定期的なメンテナンスが必要です。
●ヒビ割れしやすい
薄くて軽量であるが故、ヒビ割れしやすいというデメリットもあります。
また、防水性が失われたまま放置すると、雨水の影響と乾燥を繰り返し、よりヒビ割れしやすくなります。
●雨漏りしやすい
塗装の剥げやヒビ割れを放置してくと、屋根の腐食や劣化が進み、やがて家の内部にまで雨水が侵入し、雨漏りを引き起こす原因となります。
塗装の剥げやヒビ割れを放置してくと、屋根の腐食や劣化が進み、やがて家の内部にまで雨水が侵入し、雨漏りを引き起こす原因となります。
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